私たちの珈琲のこと
自分の舌で、
おいしいと感じた豆だけを届ける
私たちの焙煎室は、神戸市中心市街地から車で30分ほど、神戸市西区、国宝・太山寺の参道内にあります。珈琲を通じたご縁がもとで、ここに移り住む幸運に恵まれました。川のせせらぎ、鳥の声、すぐ横の田んぼに風がそよぐ音・・・。素敵な環境で、毎日必要なぶん豆を焙煎する暮らしを営んでいます。
いま、世の中にはたくさんの情報があふれ、たくさんの珈琲豆が売られています。国際審査員が点数をつけるCOE、オーガニック認証、スペシャルティコーヒー・・・それらはひとつの判断基準になり得ますが、私は、自分の舌でおいしいと感じた豆だけを仕入れます。そんな豆の背景には、私の信頼する高い栽培技術を持った産地と公正に取引を行い適切な環境で仕入れる業者がいます。オーガニックやフェアトレードといったラベルがなくとも、おいしい豆はそれらに近い栽培環境や関係性なくしては育たないというのが私の結論です。
私たちは、焙煎後のハンドピックにも力を入れています。焙煎前に行う場合はあっても、焙煎後に行うところは驚くほど少ないのが現状。コスト面でも決して小さくない影響がありますが、雑味のないおいしいコーヒーを提供するため欠かせない作業だと思っています。
「こだわらない」という「こだわり」
「さぞこだわりがあって偏屈な人なんだろう」と思われたかもしれませんが、そんなことはありません。こだわりは拘り、固執につながります。私たちの豆を選んでくださるお客様に、「これは最高だよ!」と言える珈琲豆を提供する。強いて言えば、これがただひとつのこだわりです。
いちばん人気の「あまにが」や「ほどよし」など、ブレンドは3種類。コーヒーに詳しくないお客さまでも自分のイメージする味わいで選べるようにと考えた名前です。そのほか、シングルオリジンも含めて常時13種ほどの豆を取り扱っています。お届けする珈琲豆の封を開けていただけば、きっとそのよさをわかっていただけるはず。私たちの珈琲豆が、みなさんの日常を少しだけ鮮やかに彩ったなら、こんなに嬉しいことはありません。